Emeat 黒毛和牛ジャーキー / 大 福
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今回の子は
『 大 福 』ちゃんです。
H24.5.30 生まれの男の子。
血統:(百合茂)×(平茂勝)×(北国7の8)
我が家の牛さんの名前はどうしても食べ物の名前が多いのですが(笑)この『大福』ちゃんの名前の由来は、母牛が旦那のお父さんの愛称からとった『くにちゃん』という名前で、その『くにちゃん』が最初に産んだ子に溺愛する孫の名前『安ちゃん』と名付けたところから始まりました。で、次に『くにちゃん』が産んだ子はどんな名前にしようかと考えた時に、最初が『安ちゃん』だから、これから『くにちゃん』が産んだ子は私の大大大好きな〈あんこ〉シリーズにしよう!と決めたのでした。我が家の名前はこんなグダグダな感じで決まったりします(笑)
そして〈あんこ〉達は順調に増え、『大福』を筆頭に『ようかん』や『おはぎ』も順調に育っています。こうやって母牛を基準にシリーズ化すると名前だけで、血統や病歴や癖や性格も瞬時に辿れていろいろ書いてある紙なんて見なくても思い出すんです!なにより美味しそうな大好きな単語があるだけで、自然に目がいっちゃう(笑)!牛さんって気が小さく繊細なのに喋らなくて我慢強いから、とにかく見るって事がなにより凄く重要なんです。
そんな大福ちゃんは一切病気をせずに健康的に育ち、理想的な俵のような体型になりました!和牛特有の甘みで皆さんをとろけるような幸せに包んでくれると確信してます。どんな理由で付けたって名は体を表しますよ!
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さあ、今回のジャーキーのテーマはもちろん『大福』です!
という事で、
今回の醤油とお酒はこちら!
どちらも向こうが透けるほどの透明感!
前回は「鯉のぼり」裏テーマで「鯉→濃い」ということで、攻めの姿勢で一番濃いお醤油を使用した味付けでしたが、今回は大福がテーマですので、裏テーマとしたら「大福→甘い」という事にしました。
お福 -ohuku-
『福』という縛りでお酒を検索してみると、思った通りたくさん出てきました!その中でもピンと来たのは新潟県の山古志にある『お福酒造』のお酒でした。なぜなら、このジャーキーを製造しているのは現在、Emeatを扱って下さる(株)タカノさんの長岡にある工場で、お福酒造の場所を調べてみると、なんと工場から車で5分の距離だったのです!
これは実際に行くしかないでしょう!と行ってきました。
新潟県 山古志 『お 福 酒 造』
『飲むほどに、お客様にも、蔵人にも福が招かれるように』
創設者の岸五郎さんは、当時、杜氏の勘だけに頼っていた酒造りを科学的見地から専門書を発刊したり、また、始めて酒母製造に乳酸を添加応用し、現在の酒作りの基本となっている「速醸もと」として全国の酒蔵で使用されるようになりました。
山古志といったら牛の角突き!
大学同級生の関君も新潟県中越地震を乗り越えて、山古志で頑張っています!
お福酒造さんは淡麗辛口の時代にあって、旨味の乗った豊潤な味を貫く事を基本にされてるので、どれを使っても良いだろう!との事でしたが、せっかく訪れたので、大福というコンセプトを伝え、ぴったりのお酒を選んで頂きました!
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さて、そうなると次はテーマが【大福】のお醤油です。
今回も「日常で醤油を選ぶ」という文化をデザインで全国で伝統的な醤油と守ろうとしている偉人の『職人醤油』の代表である高橋万太郎さんに会いにいきました。
「あのぅ、【大福】というテーマで今回はジャーキーを作りたいのですが、【大福】にちなんだお醤油を下さい!」
万太郎さんに丸投げの質問をして困惑されつつ、毎回楽しんでくれます。
やはり『福』という漢字のパワーは強くて、福の名の付く醤油はありました。でも、もはや私の中では、既に裏テーマの方を重要視していたのです。大福なんだから、誰も食べた事のない甘いジャーキーを作ってみたい!!前回はジャーキーには使わない一番濃い醤油の溜醤油を使ってみたけども、今回はもうね、お醤油付けて食べる位の甘いヤツを作りたくなっちゃった!
そこでパッと思いつくのは『甘口醤油』ですが、濃口醤油をベースに甘みをを付けたお醤油より、エミートの素材の持つ甘さをとことん引き出させるお醤油にしましょう!絶対普通ジャーキーでは使いませんが(笑)とススメて下さったのがコチラです!!
日東醸造(愛知県碧南市) 『しろたまり』
醤油にはそもそも『白-しろ-』『淡口-うすくち-』『甘口-あまくち-』
『濃口-こいくち-』『再仕込-さいしこみ-』『溜-たまり-』
という種類がありますよね。
・・・ありますよね。と、ドヤ顔で書いていますが、私たち消費者は普段あまり
種類を気にする事がなくなってきていて、とても保守的で、醤油の種類は
「いつもの」か「いつものとは違うの」という感覚で使用しているのが現状な気が
しています。本来は製法がまったく違い、もちろん用途も違ってくるのですが。
それはまるで、「外国産の安い肉」と「ブランドの高い肉」というおおざっぱなカテゴリーに分けてしまうような牛肉の世界でも同じ事が起こっている気がします。本来の魅力を伝えて、多様性をもって楽しんでもらう。その為の努力が今、生産者や関係者には求められている気がします。
【白醤油】愛知県の碧南市が主産地で淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油で
甘みが強く香りに特徴があり、素材を生かすNo,1
向こうが透けてみえるお醤油!これでジャーキーを作ったらどんな事になるんだろう!不安よりもワクワクが止まりません。
そんな素敵なお醤油を毎回紹介してくれる万太郎さん一家が、忙しい時間を縫って牧場に遊びに来て頂きました。そして、醤油色な毛並みの醤太郎君が誕生しました!そして、ジャーキーも職人醤油さんで置いて下さる事も決定し、完成が楽しみです。
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そして完成した Emeat 黒毛和牛ジャーキー第三弾 『 大 福 』
ジャーキーなのに透けてます透けてます(笑)和牛の甘み全開で、お醤油が弱い分だけお酒の風味が強く出ています!でもちゃんとお醤油も味があって、とにかく贅沢な1品に仕上がりました。なんか食べるとポワ〜ンとします。
毎回原料が違いますのでジャーキーなのに〈時価〉という事になりますが、牛さんも原料も毎回違うという生き物相手の当たり前な感覚を!という小さい牧場ならではの試みとして理解し、楽しんで頂ければ幸いです。
☆ 酢飯屋さん → ( Click! )外部リンク
☆ 3DAYSさん → ( Click! )前回の記事
☆ 職人醤油さん → ( Click! )外部リンク
☆ まな板や 和HAさん → ( Click! )前回の記事
にて、今回の大福ちゃんのジャーキーの取り扱いも決定しています。
ご予約分にて店舗以外のジャーキーは完売致しました。
また次回にご期待下さい。ありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願い致します(*^^*)
あんこシリーズ⁈笑
ということは、、、
きんつばちゃん、桜餅ちゃん、柏餅ちゃん、ぜんざいちゃん、最中ちゃん、どら焼きちゃん、たい焼きちゃん、水饅頭ちゃん、、、、大変!まだまだ続きますよね!
牛舎内が楽しくなりますね(^o^)