2月28日、六本木農園さんにてエミートの農家ライブに行ってきました。
初春メニューの最終日でメインになったエミートのシチューを食べられる最終日ですが、メインにして頂いてる期間は何とかライブを、そして扱って頂いてから半年経った感想と新たな取り組みをシェフとお話したくて。いや何より写真を見た瞬間からどうしても食べたかったシチューめがけて最終日になりましたがライブが実現しました。
ライブ自体は3回目を迎え、目の前の消費者に向けてプレゼンしてお肉を食べてもらう感じではなく、農家だから伝えられる事、エミートだから伝えられる事をあくまで楽しく伝えて、料理のトッピングになればいいと毎回いろんな部分を修正して望んでいるのですが、やっぱり私は農家で慣れる事無くガチガチで緊張しまくりです。
そして今回もスタッフさんが書いて下さった看板を見て癒されたのでした。
前回同様に相変わらずの農家に時間と場所だけ与えるのではなく、本当に今日の六本木農園のチームとして迎えてくれる事にミーティングやずっと付きっきりで対応して頂いたスタッフさんから伝わって来て心強かったです。
そして開店前に比嘉シェフとじっくりお話できる時間を頂きました。これまでのエミートを扱ってみての感想や反応を聞けたり、日々流動する畜産の流れの中で、理想があって私がこれから取り組もうとしている新しい事への説明や理解をたくさん話す事ができました。
さすが東京の六本木で農園というスタイルで全国からこだわり抜かれた食材を扱うシェフの言葉は鋭くて、『本当にいろんな農家さんと関わってきて、野菜で言えば無農薬、畜産からすれば環境にやさしい事、理想やストーリーを追い求める事はとても素晴らしい事なんですが、実際に消費者に求められている事からかけ離れたり、芯がぶれたりしてしまう農家さんもたくさん見てきました。
どうかエミートの芯はブレずに頑張って下さい。そうは言っても前に進もうとしてる農家さんは魅力的です。実際どんどんエミートは美味しくなってます!』と言われてドキンとしました。
もっと付加価値を、もっと理想的なものを、ストーリーが無いよりはあった方がいいのでは?と、生産者はどうしても勝手に偏って考えてしまいがちなんですが、やっぱり大事なのは生産者が勝手に思い描くのではなくて、消費者に何が求められているかを追求して近づける事なんだなと改めて教えて頂きました。
エミートの芯は、素晴らしいものに出会った時に、え?これはなんでなの?とルーツを探りたくなる。そんな時に、1頭の牛さんの物語まで遡ってもらえるようなルートを作ること。どうしてもルーツを探りたくなるくらいのとびきり美味しいお肉をつくる事です。基本になってるのは牛さんが好きで可愛いからです。芯をぶらさずに理想にチャレンジしていきたいと思いました。
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さて、ディナータイムになりいよいよ農家ライブです。
予約も満席という事でドキドキです!
私の大事な指示棒を奪い、私のマネをして「スライド次お願いしましゅ!」と言って暴れ回った息子のおかげもあって和やかにライブを終えました。
さて、ライブも大事ですが、私の中で一番大事で、一番楽しい、お客さん全員にエミートを試食して頂く『ふるまい』を各テーブル配りながら、注文や感想、お客様と直接お話できる時間の始まりです。
ってコラーーー!
「いらっしゃいましぇー!」「モーちゃん食べてねー!」とまた暴れまくった息子のおかげもあってスンナリ受け入れて頂き、前回よりもたくさんの注文、感想や素朴な疑問をたくさん頂き、とっても楽しい時間になりました。
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ひと段落して、待ちに待った食事です!
待ちわびたエミートのシチュー。今日で最後です。
六本木農園さんの野菜のおいしさは知っていたので、いったいどんな事になってるんだろう!お肉が溶け込んでいるのかしら?とワクワクして食べたところ、溶け込むどころかエミートが贅沢なまでにゴロゴロとしかも味もしっかりお肉!いろんな産地の食材が鍋で団欒してる感じがすばらしく美味しかったです。
そして今回の農家ライブ限定のローストビーフ!かなり多めに用意していたのに完売しただけあって絶品でした!
おいしいのはもちろんの事、このメニューは私も初体験の事が起こっています。
六本木農園さんの畑のショールームに育ててある美味しそうなわさび菜。
実はここの土の堆肥は以前スタッフさんが牧場に遊びに来て頂いた際にお土産で渡した我が家の完熟堆肥でした。
六本木のレストランで1つのお皿で牛さんと堆肥で育った積み立ての野菜が一緒になんて想像もしていませんでした!
しかも、たまたま時間が合って来て頂いた、エミートのお肉のおいしさや良質な堆肥のかなり重要な部分に関わっている生菌剤の担当営業の堀田さんの前で和の牛さんとしての循環型の料理を一緒に味わえた事は嬉しかったです。
そして、こんなにお肉を食べるの? と心配になるくらい美味しー!とばくばくお肉を食べまくる息子を初めて見て、改めてこのまま頑張ろう!と思えたライブでした。息子の最後のオイシーのポーズは失敗してましたが(笑)
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黒毛和牛"Emeat(エミート)"のグリル
群馬県・石坂牧場で恵美さんが愛情込めて育てた黒毛和牛"Emeat(エミ ート)"のグリル。和牛が持つ香りや微かな甘さ、脂の風味など、お肉本来の 味わいを存分にお愉しみください。赤ワインとカボス胡椒のソースとともに。
3月4月もコースには入ってませんがアラカルトとして常時メニューに入れていただいてますので、Emeatを食べたい方はぜひ六本木農園さんへ!
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