Emeat × 銀座初音 × 松屋銀座
松屋銀座さんが創業150周年を迎えるにあたり松フェス!が開催され、なんとエミートが参加しました。そんな牧場にとって光栄なお話もやっぱり牧場の現場から実際に牛さんを見て始まりました。
東京の銀座に構える老舗のデパート松屋さんは農家にとってそこに我が家の商品が並んだらなぁと一度は夢見る憧れの場所でありましたが、我が家の規模や安定供給を考えると難しいだろうなぁというのは、個人ブランドを初めてすぐに思い知ったので半ば諦めていたのでした。でも今回は生産者と食材を求める人の間にバイヤーやシェフ、コーディネーターも中に入りながら新しい流通のかたちを目指している『 REACH STOCK 』さんのご紹介で、みやじ豚や土佐あかうし、ずっと昔から尾崎牛を扱う生産者に寄り添ったお肉屋さんの『銀座初音』さんが松屋のバイヤーさんと牧場に来たいというので、単純に私達の牛さんがこういう方々にどう映るのか、課題はなんなのか?興味本位でお会いしました。
いつもと変わらず、私の「この子のお尻ちょっと見てください!いいでしょ?」という親バカ全開&専門用語だらけで伝わらない説明を笑顔で聞いて頂き、「せっかくなんでこの子にお名前も付けて下さい」なんて笑っていると、あれよあれよと事は進み「松フェス!」に我が家のお肉が参加することになったのです。
生産者の熱い想いをお話するのと、シェフが実際に調理して試食して頂くイベントもやりましょう!となり、どっきどきで迎えましたが、前日シェフが「脂を触っただけで、お!と思って牛脂でキャベツを炒めただけで子供がばっくばくでした」という感想を頂き、これは牛さんの背中に乗っかった気持ちで挑めば大丈夫!!と勇気が出ました。
正直、エミートというブランド名を広めたい欲も無く「この牛さんの為になれれば」というスタンスなので、いったいどういう売り方なのかなぁ?群馬県産の黒毛和牛かなぁ?と事前に特に確認もせずワクワクして行ったら、当たり前のように『 石坂牧場 黒毛和牛 Emeat 』で販売されていて、緊張なのかなんなのか変な汗がブワッと出てきました(笑)
松屋銀座さんと銀座初音さんの懐の深さを感じると共に、周りの商品達が応援してくれた気がしました。実は、松屋銀座さんとはずっと縁を感じていて、イベント中に隣に並ぶ『 職人醤油 』は同郷群馬で高橋万太郎さんと一緒にジャーキーを作ったし、名物の『 銀座ミツバチ 』の田中淳夫さんの息子さんに実は私の妹が嫁いでいたり、翌日イベントを予定してる藤田承紀さんも牧場に来てくれたんだよなぁ。と現場でお会いした人が取り組んでるものとそれぞれ突き進んで来たらデパートで再開したような、暖かい気持ちになったのです。
そして試食を食べて頂いたお客さんから『美味しい!』と目の前で聞いたり、エミート?何?和牛?という疑問を抱く前に「銀座初音さんで売ってるお肉なら間違いないでしょ」で買われていく姿をみると、ありがたいなぁと幸せな気持ちになりました。
めったに広告を打たない松屋さんにエミートが登場しただけで家宝です。
今回のお肉がまだあるのかは『銀座初音』さんに確認しないと分からないのですが、常にエミートが最高の状態で買える所がある場所になるように牧場で日々頑張っていこう!と改めて思ったのでした。